とはいっても、計画的な落石(らくせき)があるわけではなく、ここは根室の落石岬(おちいしみさき)。
以前、訪れた時に気になっていた、この施設跡。
旧落石無線電信局。
軍事目的で建てられた施設かなとか思っていたら、明治41年に北米航路の要衝としてもっと岬寄りに設置されていた局が大正12年からこの場所に。
昔から歴史的な出来事で様々な活躍をしたみたいなのですが、それはかなり前の話で、現在はこのRIのマークの通り RYOUJI IKEDA の(たぶん)略で版画家・池田良二のスタジオになっているみたい。
ここが年に1度くらいイベントで開放されるらしく、興味があったので訪れてみた。
そのイベントの名前が落石計画。
今回が10期目。
公式サイトによると、目的は、あくまで中継者の立場であらたなコミュニケーションのあり方を模索することであり、茶室というフォーマットに当て嵌めながら、無線局として外に開かれていたパブリックな空間に、究極にプライベートな対話空間を現出させることにある……とのこと。
通信局というメタファーを活かした空間であり活動みたいな感じなのかなとか、余計なこと書いて間違えたらいけないから、そのあたりは調べていただくとして、
コンクリートの大きな空間にアート作品が大小かなりの数、ちりばめられていて、インパクトがある。
この時は、ほとんど人がおらず、
廃墟のようでありながら、
空間全体がアートのようにでありながら、
それでいて、なぜか根室を感じさせられる空間でした。
ちなみにこれもアート作品。
あまりに大きいので何かの名残かと思ったら、そうではなく新たに作られたもの。
茶室だというが、なるほど。
ちなみにイベントは5日間で1日目と2日目は、ワークショップやギャラリートークもあったようで、そちらも興味があったけれど、このタイミングというの「も」正解だった気がする。