もう10年以上はつかっているカリタのコーヒーミル、ナイスカットミル。
ハイカットミルという業務用のミルの小型版みたいなデザインなのですが、実は構造が違っていて、ハイカットミルはグラインド式だけれど、このナイスカットミルはカット式。
どちらにも特徴があるのですが、まあそれはさておき。
操作方法は至って簡単で、上部から豆をいれて、細かさをダイヤルで選んで、この背面のスイッチをONにして、終わったらOFFにするというだけ。
こんな単純な機構もあってか、買ってから、ほぼ毎日使っているのにも関わらず、未だ故障なしというタフな機械です。
とはいっても、まったく掃除もなく使える……わけでもなくと言いたいところだけれど、掃除をしなくても結構汚くなるだけで充分使えたりするのですが、やっぱりたまにはメンテナンスしてあげると気持ちいい(もちろん味にも影響します)。
ということで久しぶりにやってみたのを載せてミル。
まずは両端にある、この大きなネジ2本を硬貨やドライバーなどで回してはずす。
ダイヤルの中心にあるネジは外しません。
回せばわりにあっさり取れますが、うまくまわらない時はペンチなどで回せば大丈夫。
ただし、その場合ネジに傷が入ったりするかもしれないので、その場合はすこし間になにかを噛ませるのがいいかも。
ネジを取ると、軸受と呼ばれるダイヤル部分を持って引っ張れば、軸受部分がはずれ、残った本体にある見えている部品が回転カッターになります。
この回転カッターもも中心部分を引っ張れば、簡単に外れるのですが、外れない場合は少し回しながら引き抜くと大丈夫なはず。
この時は、それでも回転カッター部分が引き抜けなかったのですが、その場合は豆の投入口から見える軸をドライバーなどで外側に押し出してやると外れます。
ちなみにこんな感じで豆がなぜか入り込んでて、これが軸に圧をかけていて抜けなかったようです……
取り出した回転カッターが写真下にあるものですが、これらをブラシなどで綺麗にしていきます。
この時、ダイヤルと刃の中心にゴミが入らないように注意したほうがいいです。
また、回転カッターの中心にはバネが刺さっているので、これもなくさないように取り出してから清掃をします。
珈琲の粉を一通り落とすだけで、これくらいには綺麗になりますので、これを逆の手順で戻せば、メンテナンス終了です。
この金属部分をより綺麗にするために水や洗剤をつけて洗いたくなるところですが、錆の原因になるので使いません。
また、豆が接触するところなので、油などの潤滑油などもつけません。
本当に、手荒な使い方をしても健気に働いてくれるミル。
カット式なので味の表情が出やすいけれど微粉やバラツキもでやすいと言われますし、モーター音も結構するのですが、個人的には大きさも含めて手頃で気に入っているミルです。
ところで、電動のミルは他にもあって、それらもメンテナンスしたのですが、それはまた機会があれば。