解体予定の施設から使用できるものは持ち出して良いという、泥棒気分が味わえる素晴らしいイベント(?)が開催されるという情報を目にしたので、ちょっと覗いて見ようということに。
使用可能な備品や建具、内装材などを6時間という制限時間内に持ち出せるだけ持ち出していいというもので、以前に知り合いから、学校を解体するとかいう時に廃材をもらってきて家の床にしたとか、家具を使っているとかいう話を聞いていたのだけれど、そういう機会には巡り会ってなかった。
なので、一度そういう場を見てみたかったのだけれど、いざ機会ができると、いま具体的に欲しいものはないし、取り出し方や運び出し方のノウハウもないので、まずは参加してみようということに。
あわよくば、いい棚とかがあったらいいなとは思っていたのですが、軽く覗いてみると、既に移転した組織の方や関係者がいろいろと持ちだした後のようで、例えばちょっと豪華そうな机とか椅子などは見あたらないので、ちょっと期待薄かな〜とか思っていると、
時間になり、まずは主旨や注意事項、禁止事項の説明。
アスベストが含まれている建材があるとのことで、壁とか破壊してはダメとか、名前が貼ってあるものは取りあわないとか、たとえ窓でも持って行って良いとかいう話とかがあったあと、みなさん解散。
あらかじめ下見をしていた人や、建物がわかっている人は、目的地にそれとなーく向かっていきますが、我が組はまったく準備なしなので、まずは施設の見学に。
プチ廃墟見学ツアー状態で、消えゆく直前の施設を見ながら、いろいろな人から情報を集め。
あそこの冷凍庫は使えるとか、向こうに何とかがあるとかいう聞く情報をはじめ、取り方とか目の付け方をいろいろ勉強。
限られた時間と手数の中で、いかに必要なものを取り出すかということがミソっぽいのだけれど、とりあえずめぼしいものはなかなか見つからないなあと思いながら2階へ。
大半は、ベッドつきの部屋だったようで、あまり関係はない感じなのだけれど、そういうところのサッシとか網戸を持って行ったりする人もいるし、自分達はいらないけれど、こういうのって古道具屋に売ってるよなというものがあったりなど。
そうやってウロウロしていたら、なんかイイ感じの戸棚を発見!
これは欲しいかもと思ったものの、なんとなくしっかり据え付けられているような感じで外し方がわからず断念。
みなさんはというと、棚や扉、窓や各種照明、寒冷地仕様の混合水栓、厨房用の道具とか、各種センサー、洗濯機や冷蔵庫、ウォシュレットのトイレとか、流し台、楽器にリハビリ道具などなどなどなどなどと、あーそんなところにもお宝が!とか感心しながらウロウロと。
そんな感じで見渡していたら、だれかフォークリフトもってきてくれい!と思うような超大型の電気釜とか、レトロな給湯器、同じくレトロな散髪屋セットとか、なんか大きな陶器の流しとか、まあ道具や知識、車があれば欲しいな〜とか思いながら、そういう準備はしていないし、一通り見たので、とりあえず大きめの三面鏡と比較的綺麗な五徳をゲットして退却。
おかげで、サビサビで残念な感じになっていた五徳(右)が、ちょっと綺麗(左)になりました。
おわり。
……というわけではなく!
終了時間あたりにいったら、どれだけのものがなくなっているのだろうという興味から、イベント終了間際にもう1度行ってみた。
厨房はあれだけたくさんあった台とか食器、道具などが結構なくなっているし、混合栓などは、ほぼ全てというくらい外されているし、いろいろあった棚なども持ち出され、窓とかも結構なくなったので、廊下が水浸しだったり、なんか大型の機械もなくなっていたり。
途中から、プロ?みたいな人が組織的に動いていたような感じもするので、そのあたりはさすがというところ。
持ち出されたり、汚されたり、剥がされたりしたので、さらに朽ちている雰囲気が増して、廃墟に入っている気分もさらに味わえたので2度来てよかったかも。
ただ、いろいろ取っていった後だと、すごく散らかっているのかなと思ったけれど、モノがなくなるし、取り出すのに邪魔だったりすると寄せるしなどで、結構綺麗にもなっていたり。
で、せっかく来たので我が組も何か持ち帰りたいかなと思っていたところ、ナイスガイなF氏が手伝ってくれたおかげで、ちょっとしたものをお持ち帰り。
しかし、帰ってきたら組員様にお土産がなかったので、戦利品の1つを奪われてしまいましたよ……