ひょんなことからやってきた業務用のコーヒーミル。室蘭の喫茶店で使われていたとのことで、モーターも動くしホッパーの割れも挽くのに影響がでるものでもなさげ。
どうやら臼式のものらしく、当館にはこのタイプのミルがなかったので、豆挽きのバリエーションになればいいなと思いながら回してみたら、ちょっと変わった香りがするではないですか。
それでも回し続けたら変わるかなと思ってやってみても、どうも改善しない。
まあメンテナンスはいるか。と思い、分解しようとしてみたら、これが思ったような構造ではないのか、うまくはずれていかない。
なにかのOEMで作られたようにも見えるけれど、メーカー不詳。
知っているいくつかのバリエーションでやってみてもダメそう……と思ったら、組み立てに失敗しているような跡があるのでかなり力任せにやってみたら、反応あり!
はずしてみると、微粉やカスなどが結構たまっている。
焙煎された珈琲豆ではなさそうな謎の固まりも残ってるし。
そりゃ、変わった香りもするわな。
と、思いながらちまちまと掃除をしてみると、刃の部分なんかは良くなってきた。
鉄の感じも出てくるし。
これはいけるかな?!と思いながら、さらに汚れを取り組み立ててみると、挽いた時の香りはよくなったし、挽いている時の音もよくなった。
あとは挽いた豆を受ける部分。
なぞの汚れや固まりがあるので、煮沸消毒はもちろん、いろいろと手を尽くしてみたら内側が結構きれいになったので、残るはセッティング。
いろいろ挽き比べて、ここかなと思うあたりで何度か抽出してみるのだけれど、刃が違うとこんなに味のディテールが変わるのかと思うような差がありびっくり。
こうなると念のため、ちがう臼刃でも試して見たくなってきた。
ああ物欲がぁぁ……