豚丼発祥の町、帯広に何度も来ているのに、この街で豚丼を食べたことがない我が組。
それには理由があって、時間的に限られている中、行列に並ぶのも駐車場で迷うのも避けたいというのが大きな原因。
しかし、この日はなんだかそれはクリアできそうな気がすると、豚丼発祥のお店、ぱんちょうに来てみた。
昔からあるお店という感じの店内に入ってみると、ちょうど入れ替えの時間だったのか出てくるお客さんばかりで、すんなり着席。
間髪入れずに、お肉の量が違うのだけれど、どれにしますかという感じの問いかけがあり、メニューに松竹梅に華の文字が見えた。反射的に「ここは松か?」と思ったけれど、なぜかおにぎり某のミスター残念の鰻屋での事件が思い出される。
と、よく見ると、松より梅の方が高価!
どうやらお店にウメさんという方がいて、松竹梅だと梅が一番上という、鰻屋のエピソードとまったく一緒の理由らしい。
ちなみに、ここでは豚肉が松の4枚から1枚ずつ増えて、特上扱いの華が8枚。
ということで、6枚の梅(1100円)と4枚の松(900円)をオーダー。
朝食が遅かったのと食べ過ぎたのとで、オーダーしたものを食べられるか心配になりサイズをそれぞれ1ランク落とした我が組。お茶と漬け物を前に、期待と不安で待っていると、
「梅」登場。
フタは、肉がくっついてくるかも知れないから慎重に開けてねとお店の方からのアドバイス。
ゆっくり開けてみると、
どーんと。豚肉たっぷりの豚丼が登場。
炭火で焼いた香ばしさとほんのり甘めのタレ、そして少し厚切りで脂ののった豚ロースが柔らかく焼かれていい感じにマッチしているし、ご飯にかかっているタレの量もほどよくって、それにこれだけ豚肉があるのに食べやすい。
ちなみに松でもこんな感じのビジュアル。
4枚だとちょっと寂しいんじゃないのかなと思ったのだけれど、なかなかどうしてイイ面構え。
みそ汁も豚丼にあった味付けという感じがした。
食べている間に混み合う時間帯が来たのか、あっという間に満席。
立って待っている人もでてきてたので、いいタイミングで食べられてラッキー。
しかし、なんだか広めの店内でガンガンと客が入れ替わっていくようなイメージを勝手にしてたのだけれど、そんな想像はまったく外れて、丁寧だし、落ち着いていてそれこそ鰻屋さんの老舗みたいな感じ。
いろいろ驚かされるお店でした。