前から気になっていた冬の馬そりツアーに今年は行きたいなあ〜と日程を決めようとしていたら、某氏に先を越され散々煽られましたので……やっぱり行ってきましたよ。
旧安田鉄道の軌道跡地を硫黄山レストハウスから硫黄山の裏側まで、馬そりで行くというツアーに!
まずは硫黄山レストハウスで、硫黄山の歴史や鉄道のことを聞いたあと、座布団とコートをもらって、いざ馬そりに。
そして登場、お目にかかるのは紅葉馬車以来のタケチャンパワー号!
寒いとは聞いたけれど、この日は天気もよく、気温もこの時期としては暖かい日だったので、らくらく。
ちなみに、このツアーは硫黄山採掘に携わった経験のある方の話を聞きながらというのもウリなのですが、残念ながら今回は都合がつかず……
今回進む林の中は、あらかじめある程度圧雪してあるところを進むことになるのですが、これでもソリの動きは激しく、またソリには12名の大人が乗っていたので、馬車自体もミシミシ音を立てながら進むので、なかなかの迫力。
途中には、青葉トンネルとの分岐と交差点があり、ここを青葉トンネルの方向に行くと川湯温泉駅に着くとのこと。
そういえば川湯パークウェイの近くに青葉トンネルの看板があったので、そことつながっているみたいなので、一度歩いてみたいなと思ったら、熊が出没するとの話なので残念ながら断念。
とかいう感じで、馬そり上でも要所要所で、ガイドの方が説明してくれます。
この時は、通称ローソク岩の説明。硫黄山(アトサヌプリ)頂上にある大きな岩で、いつか落ちるのではないかと思われているとかいないとか。
レストハウスがある方向からは見えにくいのですが、川湯温泉駅(つまり裏側)から見るとはっきり見えて、遠くからみてもなかなかカッコイイ岩です。
20〜30分で折り返し地点に到着。
ここからも軌道跡や硫黄山採掘の痕跡などに触れながら、馬ともふれあい。
ホットミルクもいただけます。
ここまで頑張ってくれたタケチャンパワーくんなのですが、もうここが折り返し地点とわかっているらしく、しばらくいると、もう帰りたそうにいろいろとはじめるので、そこも観光のポイントです(おい)。
帰りは少し下り(つまり行きは少し上り)なので、スピードがでるみたいなのですが、ここでタケチャンパワーの加速装置が起動。
走ってくれるので、また違った迫力!
とかなんとか楽しんでいるうちにあっという間の1時間が終了〜。
え?またこいよって?
次はイソツツジの時期にね。
この軌道跡地は、安田財閥を築いた安田善治郎が硫黄山開発のために敷設した硫黄山から標茶までの鉄道のうち、現在JR北海道の釧網線に使われなかった部分で、硫黄山周辺でもその痕跡が確認できるというもの。
硫黄を釧路港まで運び出すために、もともとは人力だったものが馬で輸送されていたものを、安田善治郎が近代化し鉄道を施設し活発化することで硫黄山から釧路港が発展。釧路の今があるのも硫黄山のおかげといっても過言ではない的なニュアンスの話をガイドの方もされてました。
が、その影では過酷な労働条件で死者が出たりなどいろいろなことがあったようで、大変だったことも話されてましたが、そのあたりも書き出すと長くなるのでカッツアイ。
ただ、自然を楽しんだのはもちろんだけれど、改めて歴史というものは興味深いものだと感じた1日だった。