9月6日、停電した音で組長が起床。そのあと、長い揺れが。組長は電気系の対応のためバタバタと動き出すが、インターネットからの情報によると北海道の胆振東部を震源としたかなりの規模だった様子。
作業が一段落した組長は、コンビニに行ってサンドイッチをゲット。
ガスは使えるので、お湯を沸かしてハンドミルで豆を挽いて珈琲を淹れての朝食。
あとでわかったのだけれど、停電が先に発生して後から揺れが来たのは、北海道全体に停電がおよび発電設備に影響がでないよう先に道東を切り捨てたから。
しかし、結局は追いつかず全系崩壊。ブラックアウト。
となると停電はしばらく続くみたいだし、当館の機材、それに少し前に取り寄せた冷凍庫に保存してあるものも心配なのでと、防災モードに切り替え。
発電機を稼働させて、様子を見ながら必要最小限を見極めるために徐々に通電させるものを増やしていく作戦に。
幸い、普段からある程度の食料は確保してあるし、ガスはプロパンだからしばらく安心。水は止まっていないので、ここはあわてず最小限の買い物をするために出かけてみる。
スーパーは店舗によって事情が違うようで、カップ麺や食パン、ペットボトルの飲料など最小限にとどめるところもあれば、発電機をたくさん用意して生鮮食料品も含めてできるだけ通常販売を行おうとするところも。
量販店は午前中に営業を終了していたり、入場制限していたり。
いずれにしても、どこも行列ができていることはたしか。
コンビニはバッテリーで数時間は営業できるとするところと、かなりの長時間営業できるというところなど、こちらもいろいろ。
そんなこんなしているうちに、断水するという噂が流れたりしていたようだけれど、周辺の噂には感度が低かったようで、そういう話は届かず、そうこうしているうちに暗くなってくるので、明るいうちに支度。
ロウソクの灯りで夕食を。
ビールサーバは停電で使えないからと、組長がコンビニでゲットしてきた秋味をいただきつつ、まったりと。
気がつけば、街の灯りが消えていて綺麗な星空が。
家にいながら天の川が見られるなんて!
そんなこんなしているうちに、夜は更けて、さて発電機を一度止めるか交代で面倒みるかとか、バッテリーで稼働している通信会社の基地局などがどんどん落ちていき、携帯電話はもちろん光ファイバーにも支障がでてきそうだから何か事前にやっておくことはあるかとか考えているうちに……
なんとか復旧がはじまったようで、当館にも通電し、ほっと一安心。
過去にも大規模災害に出くわしているせいか、ある程度のことは想定できていたけれど、実際に発生するとやっぱりいろいろと想定外のことが出てくる。
そんな我が組の一番の想定外は、せっかく電気が通ったのにもかかわらず温泉が使えないということ!
どうやら、源泉からくみ上げるポンプにはまだ電力は回復しておらず、7日でも回復しない様子。
追記:8日の朝に回復。
当館には温泉以外の入浴手段がないので、まったくもってこれは想定外。想定外は他にもブースターに通電しないとかいろいろあったのだけれど、温泉は大丈夫と思ってたのでヤラレタ感が大きい。
被災したひとたちに比べれば、大したことない話なのだけれど、いろいろ考えていたつもりなのに、こういうことはなーんにも考えていなかったことに、ちょっと笑ってしまった。
しかし、みんな口々に言うのは冬に発生しなくてよかったなということ。
もっと真剣に考えておかないと「試される大地だわ〜」とか言ってられないもんねえ!