斜里の峰浜から網走の方にのびる「天に続く道」沿いにある、旧斜里町立朱円小学校。
メーメーベーカリーの行き来によく使った道沿いにあった古い校舎。いまは斜里町農業資料等収蔵施設という扱いで維持されているようで、校門から校舎に至る道もきれいに管理されている。
普段は入ることができない(たぶん)この場所で、アーティスト、エレナ・トゥタッチコワ氏のプロジェクト「The Path Across the Peninsula / 道は半島をゆく」の1つで、氏の個展「天気の道」があるというので、訪れてみた。
会場は音楽室。既にいろいろな方がいる様子。
ちなみに我が組はアートのことについては詳しくないけれど、アートは好きなので来てしまうという程度のにわかなので専門的なことはよくわからない。
ただ、メーメーベーカリーで何度も見かけるほど、長い時間をかけて通い、暮らし、感じた視点で、知床の切り取られた情景をみると、単なる写真家とは違う何かを感じることができた。
しかしロシア生まれでありながら流ちょうな日本語を使いこなし、詩まで書いてしまうという多彩さ。
写真集を出版し、映像作品も制作、音にも敏感で絵も描く。
翻訳もされているようで、少なくとも組長よりは字がうまい。
この日はそんな彼女のトークイベントもあり、
オープニングレセプションも。
プロジェクトは4つの道、「天気の道」「氷の道」「音の道」「獣道」を通してトゥタッチコワ氏と半島を巡るような構成。氏が体験の中で得たものと感性を体感できる流れのようで、トークイベントの際に語っていた話で、なぜこの4つのテーマなのかおぼろげながらわかったような気がした。
のこる3つも興味はあるけれど……
ふと窓から校庭を見てみると、羊たちと地元のこどもといっしょにいる彼女の姿が。
こういう心の積み重ねが制作に重ねられていっているのかな。